UiPathの基本製品群について
UiPathの製品群には、大きく分けて、Studio(ステューディオ)、Robot(ロボット)、Orchestrator(オーケストレイター)の3種類があります。
それぞれ、ワークフローを 「作る」「動かす」「管理する」ための製品です。
また、2020年4月に発表されたバージョン2020.4より、新製品群に「発見」「協働」「測定」の製品も加わり、新しいライセンスモデルのご契約による利用が可能となっております。
まずは、既存の基本となる3つの製品よりひとつひとつ、詳しく紹介していきます。
UiPath Studio(ステューディオ) とは
自動化されたワークフローを「作る」、開発のための製品です。
開発といっても、高度なプログラミング技術は必要がありません。
1つ1つの動作はアクティビティという定型化されたコマンドになっており、例えばファイルを開いたり、クリック動作を行ったり、ソフトを起動するというアクティビティをStudioの画面でマウス操作(クリックやドラッグ&ドロップ)で繋ぎ合わせて組み立てていくという作業です。
レコーディング機能を使えばPC上でユーザーが行った作業を記録して、その動きを再現する形でワークフローを組み立てていくこともできます。
Microsoft社のフレームワークを採用しているため、Officeなどとの互換性が高く、違和感なく各種操作を行うことができます。
またワークフローをフローチャート形式で作成でき、視覚的に理解することができます。
※UiPath社Youtubeコンテンツより引用
UiPath Robot(ロボット)とは
UiPath Studioで開発したワークフローを「動かす」、実行のためのライセンスです。
人の手により実行されるタイプの「Attended Robot」(アテンデッドロボット)
人の手を介さず、Orchestrator から自動で起動される「Unattended Robot」(アンアテンデッドロボット)
があります。
Attended Robotでは、利用者がPC上にインストールし、都度実行要求を行います。そのためフロントオフィス的な業務に適しており、同時に複数のフローの実行ができません。ひとつのシナリオが完了したあと、次のシナリオの実行を要求・・・という流れです。
これに対し、Unattended Robotでは、サーバーにインストールし、Orchestratorと連携し、予めスケジューリングされたフローを自動で実行します。
Attended Robotと異なり、同時に複数の実行要求を受け取り、ロボット1台当たり同時に1シナリオずつ実行することも、1つのシナリオに複数のロボットを割り当てることも可能です。
※UiPath社Youtubeコンテンツより引用
UiPath Orchestrator(オーケストレイター)とは
作成したロボットの稼働状況を「管理する」アプリケーションです。
RPAが全社にスケールした際には、人での管理は多大なリソースを消費することになります。
そこで、このOrchestratorを導入することにより、リソースを最小限に抑えつつ、安定した運用状況を実現することができます。
- Robotの構成管理
- シナリオ-Robotの割当、配信
- シナリオ実行
- 運用モニタリング
- セキュリティ・ガバナンス
などが主な機能です。
接続可能数、テナント数に応じて3つのプランがあります。
※UiPath社Youtubeコンテンツより引用
構成と用途について
上記を表にまとめると、以下のようになります。
製品名 | 用途 | 利用イメージ | |
---|---|---|---|
Studio | ・ワークフローの作成 ・Orchestratorへのアップロード(Publish) |
開発者がワークフロー開発・テストで使用 | |
Robot | Attended Robot | ・プロセスの手動実行 | 開発者が作成したワークフローを、ユーザーが自分のPCでプロセス実行するのに利用 |
Unattended Robot | ・Orchestratorからのプロセスの自動実行 | RPA運用管理者が専用PCを用意し、プロセスをスケジュール実行するのに利用 | |
Orchestrator | ・Robotの運用管理 ・各種パラメータ、資源管理 |
システム部門がサーバーにインストールし、RPA運用管理者が運用管理 |
※ 新ライセンスモデルへの移行に伴い、※マークのライセンスは、2022年3月末をもって廃止予定のライセンスです。
そのため新規のお客様においては、2020年10月以降のご契約を承っておりません。新ライセンスモデルでのご検討をお願いいたします。 新ライセンスモデルのご案内はこちらへ
Named User(ネームドユーザー)
ユーザーに紐づくアカウントです。つまり、同一ユーザーであればPCを変えても問題がありません。
(同一ユーザーでの複数PCでの同時実行はできません)